「今日の一言」

2012/10/13

才能教育研究会員

私がまだ学生時代の頃、鈴木先生が「びっくりクラスを作るから、松本支部の各クラスで一番、手に追えない、一番おけいこをしない子供を出して下さい」と仰いました。

10名ほどのやんちゃな坊や達が集まりました。落ち着きもなく走り回っている子もいたような気がします。まだキラキラ星も弾けません。「立派にキラキラ星が弾けるようになること」が目標でした。普段のレッスンの他に週2回ほどの鈴木先生のおけいこ。選ばれた幸運な子供達は10ヵ月後、立派にキラキラ星が弾けるようになり、他の曲も弾けるようになりました。

マニュアルではないように思いました。鈴木先生の子供に対する愛情です。基本的には、おけいこの初めは「ごあいさつ」、そして弓の体操、音のおけいこ、リズムへと進んでいきます。でも、その通りにやろうとすると、感受性の繊細な子、自尊心の強い子、、こちらの思ったような行動をしてくれません。一般には、先生の言う通りに出来る子が「良い子」、なかなか言うことを聞いてくれない子は「困った子」になるのでしょうが、、

鈴木先生の、子供の目を見て「この子を立派にしなくては承知しない」という信念が、徐々に、無意識に子供に伝わっていきます。小さなお子さんで、どうも思うようにやってくれない場合、いつもあの時のことを思い出します。鈴木先生は特別だったのだろうか、、いやいや、一生懸命やっていれば、いつか心は伝わるだろう、、と。

そんな訳で、私のレッスンは、時として仕上がっていないのに次のことを与えたり、様々なケースになります。先週も、ずっとキラキラ星だけやっていて、ちょっと嫌になりかけたHちゃんが、蝶々も練習を始めたら俄然やる気になりました。何を弾いているかわからないようなお子さんもいます。でも、これは「出来ないから仕方ない」ということではなく「本当はきちんと積み重ねたいけれど臨機応変に、いつかはしっかり弾ける子に」と思っているので、お母様は、そのことをしっかり肝に銘じていて頂きたいです。

「きっと頑張れるだろう」と思うお子さんには、なるべく今の曲でストップしています。やはり先週、本人は(きっと録音できる)と思ってレッスンにやってきたS君ですが、先に伸ばしました。これでまた少し上達します。

大事なことは「やる気を育てる」ことです。あまり練習したくないと思っている時、「練習しなさい」ばかり言っても良い方には向かいません。お家でのおけいこも「教える」のではなくて「練習する子に育てる」のですよ。上手くいくこともあるけれど、ほとんどのお子さんは練習が嫌いですから、毎日、大変なことでしょう。山あり谷あり。ただ、たまに「練習しません」と仰るお母様がおられますが、それはどちらかというと親の問題だと思います。どうしたら良く育つのか、それを研究するので「才能教育研究会」、皆様は、その会員です。

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