2021/04/13

成長 ☜

1～2年前、100点に拘る生徒さんがいました。曲を仕上げるのに100点でないと気が済まない、、子供の中に「100点」は大きな存在だったのでしょう。「何点？」と聞くので「90点くらい」と答えると「100点になるまで頑張る」と話していた子でした。
ヘンデルのソナタを弾くようになり、音楽の意図したところではなく、自分の手の都合で音が大きくなってしまう所がありました。右手の人差し指に無意識に力が入っていたことに気づき、ああだこうだとやっている内に、滑らかな響く音で弾けるように。「自分の音を良く聴きなさい」というような抽象的な言葉では子供は気づかないことが多いです。いろいろやってみると「ホントだ」と気が付いてくれるようです。
昨日のレッスンでは「曲の仕上げに100点はないよ。ここまで来たら、又、次を目指すでしょ。そうしてどんどん目標を高くして、一生勉強だよ。」というようなことを話して、納得していたようでした。弦楽の練習では、自分は弾かない上級生の曲も、自らスコアを見るようなお子さんです。成長したなぁ、、

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