「今日の一言」

2009/09/05

才能教育課程卒業への道

そろそろ卒業録音の季節ですね。 ヴァイオリン科の卒業曲は研究科第四期まで続いていて、10巻のモーツァルトのコンチェルトが研究科第一期、モーツァルトのロンドとパラディスのシシリアーノが第二期、ヴィタリのシャコンヌが第三期、第四期がメンデルスゾーンのコンチェルトというようになっています。 

10年程前、豊田耕児先生が会長になった時、「第一期のモーツァルトをしっかり仕上げましょう」というお話がありました。 モーツァルトは研究科第四期まで続くひとつの通過点ではなくて、技術的にも精神的にも、この曲をしっかり演奏できること。 「私は才能教育でしっかり育ちました。」 どこに行っても、それを胸を張って言えるように、、 世間からも「才能教育卒業課程を修了したなら立派になったということですね!」と言われるように。 

会長の方針で、良くなったことは、先生も生徒も緊張感を持ってモーツァルトに向かうようになったこと。 しかしながら、半数の人は再提出、もう一度勉強し直しましょう、、と言われます。 それは、この辺りが丁度高校、大学受験の年齢の子供には、きついことかもしれません。 本来は「再提出」と言われないように勉強しなくてはいけないのですけれどね、、

さて、良い演奏をする為には、前回少し触れましたが、「ただ弾きまくる」という、小さい子供のような練習をしていたのでは、とてもモーツァルトがきちんと弾けるようにはなりません。 ゆっくりメトロノームをかけて、自分の音を聴きながら、音程の正確さ、音質、表現、ヴィヴラート、、 その前に、練習時間の確保も必要ですし、何より、本人が頑張る気持ちにならなくてはどうしようもありません。 これは修行の世界だなぁ、、と感じるところです。

小さい生徒には、音楽は楽しいもの、練習も楽しい、、と思わせたくて、、 でも何年か後には、修行の世界がやってくる、、 苦労なく、その世界に引っ張っていきたいのですが、なかなか難しい、、 おけいこするのがやっとの子供もいますしね、、 でも出来ることなら、多くの子供達には、本当の意味の「卒業」をさせたいと思っています。 きちんとした練習、良い演奏には、子ども自身の「心の成長も必要=望める」訳で、レッスンでも、私自身、心してかかりたいと、、 皆様、覚悟は宜しいですか、、 笑)

さて先週のこと、Yちゃんが、とても良いAモール(Vivaldi)を弾きました。 それでもちょっとミスをしてしまったので、来週再録音。 この曲、彼女は4月の勉強会に弾いた曲です。 ゆっくり進度が全て良い訳ではありませんが、これだけ弾き込むと、こちらも安心して聴くことが出来ます。 こんな感じでゆっくりと「急がず休まず」 モーツァルトは二十歳になってもいいから、、 「諦めず」続けて欲しいな~ と感じた先週の金曜日でした。

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