「今日の一言」

2009/07/21

育てる大切さ

わかって下さる方はわかっておられるのですが、わかって下さらない方は、まだ気がつかれないようで、、 わかったつもりでわかっていない、、 どうしたら気がついて下さるでしょうか、、

特に、親御さんが楽器を弾ける方に多いのです。 「弾ける=出来た」と勘違いしてしまうのですね、、 出来たのだから次の曲を練習してもいいのだろう、、と。 それは、おけいこが嫌でたまらない子供なら、練習をしないよりはマシかもしれませんが、日頃お話しているように、曲をどんどん弾くだけですと、大事なものを育てることを、ちょっと置いていってしまうことになってしまいます。

こんなことを書くと、「それは我家のことかしら?」 私が、一つの曲が未だ仕上がっていなくても、今は進めて大丈夫、、と考えて、「次をやっていらっしゃい」と言うこともあります。 こちらから、「次の曲」と申し上げる場合は、色々考えた上のことなので心配はありません。 でも、次へ次へやらせたい方、お気持ちはわかりますが、そのまま研究科までいくと、それなりの心が育ってしまいますから、もう取り返しがつきません。

たとえば、音程が正確に取れない場合、「その音、違う」と注意して、やっと出来たというのは、以前、書いた「出来たことがある」状態です。 それを繰り返して、注意しなくても出来るようになったら、それが「出来た」ということ。 その「繰り返すこと」を、「育てる」と言うのです。 正確な音程が聴ける耳、注意深く練習する心を育てる。

スズキメソードの教本は、名曲を通して、だんだん色々なテクニックが身につくように、上手く出来ています。 レッスンをしていても、「この子に、弓のスピードの変化が出来たら、、」と思った頃、それに沿った教材が出てきます。 

余談ですが、この教本は一般の方も買うことが出来る、、 これを教材にしている先生が多い、、 全ての先生について申し上げるつもりはありませんが、曲の中に隠れている、それぞれの技術的なポイント、それをわからないで、単に、この教本を使われているとしたら、それは、教本ではなくて名曲集となってしまうことでしょう。 これらの失敗から、ピアノ科の教本は、会員でなくては買えないことになっているのです。

全部の曲を完全に仕上げたい気持ちは山々ですが、時に、子供によっては一つ二つ目を瞑ることもあります。 そのような場合でも、ポイントを適当に通り過ぎることはありません。

自分から進んで、あるいはCDから学んで、それだけで良い演奏が出来るようになったら、「先生から何も言われなくて損をした」と思われるかもしれませんが、「CDから音楽を受け取る能力が育った」ということです。

やる気を育てる。 努力する心を育てる。 向上心を育てる。 教えるだけで、このようなことが育つ訳ではありません。 「教育」は、教えて育てる、、 育てるのは身体だけではありませんので、物の見方を、ちょっと考え直して頂けたら、、 今、すぐに完成しなくても良いのですから、、 少し気持ちが楽になるかもしれませんよ。

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